原宿デニール (2015)

駐禁キップを切っている婦人警官・横山は、先輩との関係に悩み、今日も一喜一憂している。外国人観光客の多い原宿のストッキング専門店で働く韓国人青年・ソンは、デニール数?パンスト生地の厚さの単位を一目でわかる特技があり、友人のペクと通りすがりの女性に声をかけ、デニール当てゲームばかりしているが、ひょんな事から横山と出会う…芸能界にスカウトされることを夢みて竹下通りを行き来する高校生・祥太は、一向に声をかけてもらえず、ふてくされる毎日。警官・武田は犯罪のない原宿を目指して警備に忙しく、怪しげな耳かき専門店でバイト中のキムは、自分の将来に不安を抱えているが、どうしていいかわからず日々をやりすごしている。様々な想いを抱きながら原宿に集う国籍も年齢も違う若者たちの姿を、映画監督志望のウミは見つめているが、ある日、スカウトマン佐藤が引き起こす事件がきっかけとなり、予想外のクライマックスに向かっていく。