ぼくは君たちを憎まないことにした (2022)

2015年11月13日金曜日。アントワーヌは1歳半を過ぎたばかりの息子メルヴィルと愛する妻エレーヌと忙しいながらも幸せな日を過ごしていた。夕方、仕事から戻ったエレーヌはバタクラン劇場で行われるライブの為、息子をアントワーヌに任せて出掛けてしまう。時が過ぎ、息子を寝かしつけたアントワーヌにあるメッセージが送られてくる。それはアントワーヌとエレーヌの無事を確認する内容のメール。何事かとあわててテレビをつけたアントワーヌは、バタクラン劇場でテロが発生した事を知り、愕然とする。すぐさま妻に電話するも留守番メッセージが流れるだけ。そんな中でもお腹を空かせた息子に朝食を準備しなくてはならない。そして不安の日々を過ごすアントワーヌに、最も恐れていた知らせが届いてしまい…。