飯と乙女 (2010)

食べることは愉しみ。食べることは苦しみ。「食」についてのブッダの二つの逸話をモチーフに、3組の男女の人間模様をシューベルトの弦楽四重奏第14番「死と乙女」に乗せて描く群像劇。監督は『桜、ふたたびの加奈子』の栗村実、出演は『名前のない女たち』の佐久間麻由、田中里衣ほか。第32回モスクワ国際映画祭NETPAC賞受賞。第61回ベルリン国際映画祭Culinary Cinema部門招待作品。砂織（佐久間麻由）は人に料理を作ることが好きでダイニングバーの調理担当をしているが、常連客の九条（上村聡）は店で一度も食べ物を注文したことがない。九条が気になる砂織は彼にカツサンドを持たせるが、九条はそれを托鉢僧にやってしまう。実は九条には食にまつわる秘密があった...。