絵の中のぼくの村 (1996)

1996年 / 日本 出演:松山慶吾, 松山翔吾, 原田美枝子, 長塚京三, 真々田瑞季, 田宮賢太朗, 山内美佳, 小松方正, 岩崎加根子, 上田耕一, 杉山とく子, 小川港, 北川留壽, 筒井二三四, 中島丈博, 田島征三, 田島征彦, 田島英子監督:東陽一脚本:東陽一, 中島丈博原作:田島征三アワード: ブルーリボン賞昭和20年代の日本の村の生活を、双子の少年の目を通してファンタジックに描き出すスケッチ風のドラマ。監督は「橋のない川(1992)」の東陽一。絵本作家・田島征三による同名の自伝的エッセイを、東と「おこげ」の中島丈博が共同で脚色した。撮影は「もうひとつの人生」の清水良雄。双子の田島兄弟の少年時代を演じたのはオーディションで選ばれた実際の双子の松山翔吾・慶吾兄弟。その母親役を演じた原田美枝子がキネマ旬報主演女優賞を受賞した。第46回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。96年度キネマ旬報ベストテン第5位。昭和23年、高知県の田舎の村。絵と悪戯が好きな双子の兄弟、田島征三(松山慶吾)と征彦(松山翔吾)は、優しい教師の母(原田美枝子)と滅多に家に帰らない父、思春期の姉に囲まれ、自然の中を駆け回って暮らしていた。勉強そっちのけでナマズを捕まえ、鳥と格闘。双子であることを利用して学校の居残りを抜け出したり、よその畑を荒らしたりの悪戯ぶりに加え、叱られて癇癪を起こす我の強さもあった。自然は彼らを包み込み、川の中からは“相撲取ろう”という声が呼びかける。そんな夢のような少年時代を過ごす2人だったが……。