さよならコロンバス (1969)

原作はフィリップ･ロスの同名小説。リチャード･ベンジャミン演じる若者ニールはユダヤ系アメリカ人のお嬢様、ブレンダ（アリ･マッグロー）と恋に落ちる。しかし、ブレンダの両親は二人の関係を認めなかった。ニールとブレンダは二人の関係を隠し通すためであれば、いかなる犠牲もいとわないのだった。監督ラリー･ピアースの都会的でニューウェイブの影響を受けたディレクションは1969年に物議を醸したが、この作品で最も印象的なのはピアースの嘘のない上流階級ユダヤ系アメリカ人の描写である。