All Together Now (2008)

生前のジョージ・ハリスンはシルク・ドゥ・ソレイユの創設者ギー・ラリベルテとの親交を通じて「20世紀でもっとも支持されたポップミュージック（The Beatles の楽曲）と世界最高峰のサーカスパフォーマンス（シルク・ドゥ・ソレイユ）の融合」というアイデアを持っていた。残念なことに彼はこのプロジェクトがスタートする前に他界してしまったが、ポール・マッカートニーとリンゴ・スター、またヨーコ・オノとオリヴィア・ハリスンの協力により、彼のビジョンは実現へ向けて着々と進行していった。記録音源、インタビュー、リハーサルとパフォーマンスの映像をフルに活用して製作されたこのグラミー賞受賞作品『All Together Now』は、音楽ディレクター、ジョージ・マーティンとジャイルズ・マーティンのオリジナリティ溢れるビビッドなサウンドスケープ演出によって、新たな生命を吹き込まれた The Beatles の楽曲と、シルク・ドゥ・ソレイユのハイクオリティーなパフォーマンスという、大胆なコラボレーションによるライブショー『LOVE』が完成するまでの軌跡をたどるドキュメンタリー映像作品である。スタジオでの制作作業からラスベガスでの歴史的なオープニングナイトのパフォーマンスまで、その様子を見ることができる。